2021/06/29(火)
関節の可動域を回復させるリハビリ「メイトランドモビリゼーション」 適応症状-四十肩・五十肩 インピンジメント症候群
カテゴリー:セルフケア, その他、筋肉関節の症状, 四十肩・五十肩
こんにちは!
渋谷区初台、幡ヶ谷近郊で腰痛に特化!KOSカイロプラクティック
院長の小杉です。
痛みによる関節の可動域の制限を回復させるリハビリ方法をご紹介します。
ここで取り上げる関節の可動域の制限は
痛みによる制限と痛い方向へ動かした時にブレーキを掛ける筋肉による制限です。
これについての詳細は前回のブログを参照してください。
例えば0°から180°の可動域を持った関節で
0°から90°動かした時に痛みが出て
それ以上動かせなかった場合
痛い方向に動く事を筋肉が嫌がり緊張、短縮します。
すると可動域は更に小さくなり0°から45°までしか動かせなくなったとします。
でも90°までは痛くないので動かせるはずです。
その事を筋肉に再教育するリハビリの方法が
メイトランドモビリゼーションです。
オーストラリアの理学療法士、メイトランドが開発した方法なのでこの名前が付いています。
モビリゼーションとは関節や筋肉を繰り返し動かして
動きを回復させるテクニックの事です。
メイトランドモビリゼーションの動かし方は
グレード1~グレード5まであります。
グレード1は痛みの出る範囲の1/2付近で小さく動かします。
先ほどの例では45°付近で小さく動かします。
グレード2は痛みの出る範囲の1/2から痛みの出る直前の範囲で大きく動かします。
先ほどの例では45°から90°直前までの範囲で大きく動かします。
グレード3は痛みの出る範囲の1/2から痛みの出る範囲を少し超えて大きく動かします。
先ほどの例では45°から90°を少し超える範囲で大きく動かします。
グレード4は痛みの出る範囲を常に少し超えて小さく動かします。
先ほどの例では常に90°を少し超えて小さく動かします。
グレード5は痛みの出る範囲を大きく超えて1回だけ動かします。
グレードを1段階上げる前には一旦、元の位置に戻します。
また、この中でグレード5はリスクが大きいのでやらなくて良いです。
つまりグレード1~グレード4までを行います。
このメイトランドモビリゼーションは他動運動で行います。
他動運動とは自身は完全脱力して
誰かに動かしてもらうという事です。
施術家に動かしてもらうのが良いでしょう。
そして、ある程度、可動域が回復してきたら
自動運動でセルフケアとして行うと良いでしょう。
つまり自身で動かしながら行うという事です。
適応症状は例えば四十肩・五十肩です。
インピンジメント症候群の場合はグレード1、グレード2のみ行います。
四十肩・五十肩は急性期以外は多少痛みが伴っても動かす方針です(無理は禁物ですが…)
一方、インピンジメント症候群は痛みの伴う動きは避ける方針です。
慢性腰痛
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小杉